
かこさとし作の『うつくしい絵』という絵本が良かったです。仕事先で、受付においてある子ども向けの本(医療機関なので)を整理していたら出てきました。
「美しい」とは何か。美しいものを美しく描けば、見る人は美しいと感じるのか。人はそれぞれ感性が違うのに、何故、多くの人が同じ絵をみて美しいと感じるのか。・・・こうした問いを古今東西の名画(ダ・ヴィンチ、ゴッホ、レーピン、北斎、ピカソ)をとりあげながら解説しています。

以下、「北斎」について抜粋↓
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北斎は、
たくさんの おかねを もらっても
そのまま くずかごに いれておいたり、
おさけのみで、そのうえ しぬまでに
93かいも ひっこしをしたという、 かわった ひとでした。
しかし、「絵のきちがい」と
じぶんで いうぐらい、ねっしんに
絵の けんきゅうを しました。
日本の ふるい 絵は もちろん、
ちゅうごくや せいようの 絵の
よいところまで とりいれて、
すばらしい 富士山の 版画を
なんまいも つくりました。
北斎ほど、
富士山を うつくしく、
たくさん みごとに
かいたひとは ありません。
日本の ひとばかりでなく、
せいかいじゅうの ひとが、
北斎の 絵を みて、
富士山の 版画を みて、
その うつくしさに おどろいたのです。
北斎が 富士山と おなじように
ねっしんに かいたものに、
そのころの ひとびとの
ようすが あります。
ふつうの まちの なかの くらしや
しごとに せいだして はたらいている
ひとびとの 絵です。
まずしいひとも、
北斎は ねっしんに、
よろこびを もって えがきました。
わらったり、
かなしんだりしている ようすを
したしみを こめて えがきました。
北斎は、まわりの ひとびとや、
すんでいる 日本の しぜんを
心から たいせつにし、
うつくしい 絵に かきました。
その うつくしい心 が、
せかいじゅうの ひとびとを
かんしん させたのです。
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画家の秀でた技術だけでなく、旺盛な好奇心だけでなく、社会的背景だけでなく、それらすべてに裏打ちされた優しい力強さを「美しい」と呼ぶのかもしれません。
かこさとしさん初め、戦後日本の文化・教育活動を先駆した人たちのクオリティの高さは本当に凄いと思います。啓蒙的ですね。
『うつくしい彫刻』もあるらしいので、買ってみようかな〜☆













